白内障を治す方法が見つかった!?人工レンズの前に知るべきこと

白内障を治す方法が見つかった!?人工レンズ手術の前に知るべきこと

目の老化現象でもある白内障にはこれといった治療法が存在せず、濁ってしまった水晶体を人工レンズに交換するという対処療法しかないというのが医学的な見地でした。しかし2016年、白内障は完治できる病気になったのかも知れません!

 

【目次】

  1. 2016年nature誌で紹介された2つの研究
  2. iPS細胞で眼細胞を培養
  3. 幹細胞で水晶体を再生
  4. 白内障を治す方法まとめ

2016年nature誌で紹介された2つの研究

白内障とは水晶体が酸化することで白濁してしまう病気です。不可逆的な反応であるため『進行した白内障を完全に治癒することは出来ない』というのが医学界の見解でした。しかし、2016年3月にnature誌に紹介された画期的な研究成果が発表されました。これにより白内障は治る病気になるかもしれません。

 

白内障を完治する2つの研究

  1. 皮膚の細胞から目に移植可能な細胞組織を作る
  2. 損傷を受けた水晶体を幹細胞を用いて再生させる

 

どちらの研究も既に動物実験は成功しており、人に対しての有効性を確かめる段階に進んでいます。人工レンズの手術を悩んでいる人は決断するのを待ってみてもいいのかも!?

 

 

1.iPS細胞で眼細胞を培養

最初の研究は大阪大学の西田幸二教授のチームにより報告されました。その内容は『iPS細胞から人に対して移植可能な眼細胞を培養する』というものです。その発表によれば、成人のiPS細胞から培養された眼細胞は角膜、網膜、水晶体、視神経などの組織を形成できたとのことでした。

 

つまり、その人の皮膚細胞を元に生成したiPS細胞で水晶体をつくり、それを白濁した水晶体と交換することで白内障の治療ができるのではないかということですね。実際、角膜を損傷したウサギに対しての移植は成功しており、視力の回復が確認されています。

 

研究チームは2016年中にも臨床研究の申請をしたいと述べており(但し角膜上皮についてのみ)、2017年には角膜内皮についても臨床研究が申請できるよう準備したいとのことでした。

 

角膜以外の再生医療にも大きな可能性があり、なんとなく凄いとは聞いていたiPS細胞が白内障手術によってより身近な存在になっていくかもしれませんね。

 

2.幹細胞で水晶体を再生

 

次の研究は中国・中山大学とアメリカ・カリフォルニア大学の研究チームによって発表されました。これまでの白内障手術では水晶体を除去する際に、その周辺の再生能力を持つ細胞(幹細胞)も一緒に破壊してしまうことが多かったのです。この手術方法をわずかに調整することで幹細胞を維持・保存でき、水晶体の容器となる部分で幹細胞が増殖し水晶体が再生されるというものです。

 

既にウサギや猿による実験では成功しており、さらに2歳までの先天的白内障患者を対象に臨床試験を行いました。その結果、手術を受けた全員が機能する水晶体を再生できたとのことでした。

 

但し、この研究では幹細胞の再生能力に依存することになります。加齢により再生能力が低下した大人に対してはまだまだ研究途上です。この成功率がどの程度になるのか、これからの研究に期待されることとなります。

 

 

白内障を治す方法まとめ

白内障を治す方法まとめ

 

どちらの研究も動物に対しての成功を重ねており、あとは『人に対してどれほど成果が見込めるか』という段階に達しています。これまで人工レンズと交換するしかなかった白内障治療の現状からすれば大きな進歩と言えるのではないでしょうか?

 

老化現象でもある白内障から逃れるのはとても難しいことですが、数年もすれば白内障は完全に治せる病気になっているかもしれません。治療法が確立するまでに白内障にならないよう、予防が非常に大事になりそうですね。

 

 


 

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